ショッピング2026.08.26
韓国の薬局スキンケア — なぜ行くのか、何が売れているのか
2026年上半期、訪韓外国人のカード決済が医療サービスのなかでいちばん伸びたのは薬局だった。何が袋に入るのか、そしてなぜそれが棚ではなく施術から始まるのか。


皮膚科を出たところで渡されたリストの行き先が、コスメショップではなく薬局になっている。2026年上半期、訪韓外国人の医療サービス消費でいちばん伸びたのは、ほかでもない薬局だった。
この記事は、その약국(ヤックク/薬局)が外国人客に何を売っているのか、だいたいいくらなのか、カウンターの向こうに誰がいるのか、そしてセルフ式のコスメ売り場と何が違うのかをまとめたもの。数字は韓国のカード決済分析と現地取材によるもので、2026年8月時点。
- 012026年上半期、外国人の薬局利用額は前年同期比1176.9%増——医療サービスで最大の伸びBCカードの訪韓外国人カード消費分析で、薬局の利用金額は2026年上半期に前年同期比1176.9%増。すべての医療サービスのなかでいちばん大きい伸び幅だった。医療観光消費に占める薬局の割合も、2025年の0.3%から2026年の2.0%へ。2025年の一年で見ると、外国人が韓国の薬局で使った額は1414億ウォン、前年比142.2%増だった。
- 02薬局は皮膚科の「次の一軒」であって、皮膚科の安い代わりではない数字の下にあるのは流行ではなく動線だ。ソウルのクリニックで레이저(レーザー)・리프팅(リフティング)・스킨부스터(スキンブースター)・리쥬란(リジュラン)を受けた客が、その帰りにアフターケア用のダーマコスメと의약외품(ウィヤグウェプム/医薬部外品)を薬局で買っていく。同じ上半期に外国人の医療利用額は前年比98%増で、薬局の数字はその隣で動いている。
- 03いま棚のいちばん前にあるのはPDRNの再生クリーム。これはごく最近の入れ替わりだPDRN配合の재생크림(チェセンクリム/再生クリーム)とEGF製品が、外国人向け薬局の最前列に置かれている。業界の説明では波は三度きた——最初は韓方系と파스(パス/貼り薬)、次にニキビ・美白系の軟膏、そして現在のPDRNがその両方を追い越した。施術を受けた直後なら、まず案内されるのはこの列になる。
- 04残り半分は普通の薬局の在庫——貼り薬、人工涙液、日焼け止め、紅参再生系のあとに数が出ているのは、ニキビと色素沈着向けの연고(ヨンゴ/軟膏)、そして인공눈물(インゴンヌンムル/人工涙液)・파스・リップクリーム・日焼け止め・コラーゲンとビタミンC・홍삼(ホンサム/紅参)。韓国の人が自分のために買っている定番がそのまま並んでいて、高い一本の周りを埋めているのはこちらの箱だ。
- 05いちばんわかりやすい例が、8000ウォンほどの唇用軟膏「큐립연고」동화약품(Dongwha Pharm)の큐립연고(キュリプヨンゴ)は唇に使う軟膏。8000ウォン前後で、エノキソロン・アラントイン・ピリドキシン塩酸塩・酢酸トコフェロール・セチルピリジニウム塩化物水和物の5成分からなり、ステロイドも抗生物質も入っていない。日本のSNSや旅行記から広まって、いまは日本人客が主な買い手だ。治療というより、日常の唇のケアとして使われている。
- 06セルフではなく相談で買う場所——先に薬剤師のほうから聞いてくる人気商品を並べて売るのではなく、肌を見て、何を受けてきたのかを聞いてから提案する店がある。ここは棚から自分で選ぶ場所ではなく、まずカウンターの薬剤師と話す場所だ。相談の中身は出身で分かれていて、ある弘大の薬局では中国からの客はニキビ跡と再生、日本からの客はシミ・美白の話が多い。現場の構成は中華圏がいちばん多く、シンガポール・日本・アメリカが続き、SNSで保存した商品写真を見せて買うのもごく普通のやり方だ。
- 07明洞を含むソウル中区だけで、2025年9月から2026年6月に外国人向け薬局が28軒開いた明洞のあるソウル中区がその期間に28軒、聖水は2026年だけで9軒、麻浦は7軒。釜山では2026年3〜6月に6軒が海雲台・南浦洞を中心に開いている。業界は全国で少なくとも50軒ほどとみている。外国人客の店と言い切れるところもあって、明洞の베리뉴약국(ベリニュー薬局)は来店客の95%以上が外国人、麻浦区・弘大入口の홍익약국(ホンイク薬局)は60%超だ。
- 08外国人の医療消費は件数の7割近くが薬局。1回で100万ウォン単位の買い物もある件数で数えると、2026年6月の外国人の韓国での医療消費は68.96%が薬局だった(2025年7月は56.37%)。金額ベースでは薬局は12.90%にとどまる——大きな支払いが少しではなく、小さめの支払いが数多くあるということだ。とはいえクリニックの請求と比べて小さいだけで、安いわけではない。数十万ウォンから100万ウォン単位までの購入が報告されている。伸び方は観光の通りをなぞっていて、2026年5月には聖水のある洞で薬局消費が前年同月比15,249%増、薬局全体でも206%増。予算はクリニックの残りではなく、薬局の分として別に立てておくといい。
出典
以下の記事をもとに millio が執筆しました。原文はリンクからご覧ください。
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