ハンナム
漢南洞・梨泰院で実際に何をするか — ソウルの8つ
ソウルでいちばん洗練された街と言われながら、ある韓国メディアが外国人消費で並べたソウルの5商圏では規模も伸び率も最下位。この落差こそが、この街の歩き方をそのまま教えてくれる。


漢南洞は見ておくべき街だと言われるのに、坂の上に立ってから何をすればいいのかは誰も教えてくれない。答えは短い——通りを一本歩き、食べて、予約したところへ行く。漢南はきれいな街並みのついでに買い物をする街ではなく、予約をしに行く街だ。
以下の数字は2025年5月から2026年7月までに出た韓国の市場調査・行政発表から取っている。時点が意味を持つものには日付を添えた。読む時点は2026年8月。
- 01あるメディアの外国人消費ランキングで、並んだ5商圏の最下位。そこが使える情報になる2026年上半期、漢南・梨泰院の外国人向けタックスリファンド売上は324億ウォン、前年比+9%。明洞3,265億ウォン(+39%)、聖水1,384億ウォン(+88%)、弘大1,300億ウォン(+16%)、島山・カロスキル367億ウォン(+54%)と並べると、ニューススペース(2026年7月)が独自企画で選んで並べたこの5商圏の中で、規模も伸び率も最後尾だ。人出は同じで、レシートは明洞のおよそ十分の一。評価ではなく段取りとして読めばいい——買い物は還付カウンターのある街で済ませ、この街には予約と歩く時間を回す。
- 02店主いわく「客の6割が外国人」。空き店舗は一年で埋まった漢南洞の店主たちは、客10人のうち6人が外国人だと話す。以前は漢江鎮駅から数人上がってくる程度だったのが、今は一度に100人単位で出てくるという(ニューシス、2026年5月)。不動産の数字も同じ向きだ。漢江鎮駅から梨泰院駅にかけての小規模店舗の空室率は、韓国不動産院の集計で2024年第4四半期13.9%から2025年第4四半期3.9%まで下がった。中国からの客の多くは小紅書(シャオホンシュー)で作ったリストを持って来る。
ソウルで予約できるお店
- 03歩く道はコム・デ・ギャルソン通り——漢江鎮駅から第一企画の本社まで地元は通り沿いの店の名でこの区間を呼ぶ。コム・デ・ギャルソン通り、漢江鎮駅から第一企画本社までの一本道だ。ビューティー目的の旅がここに行き着く理由は並びにある——tamburinsやNonfictionのような香り・ハンドケアの旗艦店が、Musinsa Standard、Beaker、マリテ・フランソワ・ジルボー、ノースフェイス、ディーゼル、Aloに挟まれて建ち、コーヒーにはMaxim Plantがある(テナントニュース、2025年12月)。碁盤の目ではなく、端から端まで歩ける一本の線だと思っていい。
- 04リテールが一年で街の4分の1から半分近くまで増えたテナント構成の入れ替わりが速い。2023年12月は飲食70%・リテール25%、2024年12月は飲食50%・リテール45%(テナントニュース、2025年12月)。賃料もついてきた。2024年第4四半期と2025年第4四半期を比べると、上昇が最も大きかったソウルの商圏は聖水・島山・漢南で、通常20〜30%、好立地では70%超(韓国繊維新聞、2025年12月)。旅行者にとっての意味はひとつ——半年前に誰かの投稿で保存した店が、今は別のブランドになっていることがある。行く週に営業しているか確かめておくこと。
- 05いちばん混むのは5月初め。ある漢南の旗艦店は売上の87%が外国人だった日本のゴールデンウィーク(2026年4月29日〜5月6日)と中国の労働節(2026年5月1日〜5日)に、両国から約22万人が韓国を訪れた。内訳は日本11万2,000人(+52.9%)、中国10万8,000人(+29.9%)で、全体では前年比+40.7%。文化体育観光部と韓国観光公社が2026年5月8日に出した数字だ。この期間、漢南洞のMONCLOS旗艦店の売上は前年同期比+53%、そのうち87%が外国人客だった(スポーツ京郷、2026年5月)。日程がこの週に重なるなら、予約は「取れないもの」と考えて、店の確定が来るまで動かないほうがいい。
- 06ソウルの外国人カード消費は3つの区に集中し、龍山区はそこに入っていない2026年上半期、外国人がソウルで使ったカード決済は約5兆ウォン。うち65%を3つの区が占めた——江南区29.3%、中区(明洞)28.4%、麻浦区7.3%。漢南洞と梨泰院が属する龍山区は、この発表にそもそも出てこない(ファイナンシャルニュース、2026年7月/ソウル市発表)。業種別ではショッピング46.4%、医療・ウェルネス24.4%、飲食13.1%、宿泊10.7%。買い物が目的なら明洞で済ませ、漢南には免税レシートにならないものを残しておく、という配分になる。
- 07ビューティーは外国人カード消費のなかでも伸びの速い分類だった2026年4月の一か月だけで、外国人のソウルでのカード決済は1兆1,532億ウォン、前年同期比+50.5%。内訳はショッピングモール+62.5%(2,452億ウォン)、医療観光+59.2%(1,921億ウォン)、ビューティー+35.0%(韓国経済新聞、2026年5月)。この業種名は上半期の集計とは別の分類なので、二つの数字を足し合わせてはいけない——見るべきは向きのほうだ。坂の上に立ってから探すのではなく、飛行機に乗る前に予約しておく。
- 08飲食は直近の集計で街の半分。一日はテーブルひとつと椅子ひとつで組む公表されている直近の集計(2024年12月)では、飲食はテナント構成のおよそ半分を保っていた。ただし同じ調査は、2025年に入ってファッション系リテールの比率がさらに伸びたとしている(テナントニュース、2025年12月)。コム・デ・ギャルソン通りを含む中心区間の外食売上は、2025年時点で年平均15%の伸びと報じられた(イーデイリー・マーケットイン、2025年5月)。一日の予定はテーブルひとつと椅子ひとつ、その二点だけに固定しておくといい。予約を真ん中に置き、その前に坂を歩き、あとで食べる。あとは計画がいらないくらいの広さの街だ。
出典
以下の記事をもとにmillioが執筆しました。原文はリンクからご覧ください。
- ソウル主要5商圏の外国人タックスリファンド売上ランキング(2026年上半期)ニューススペース · 2026年7月
- 漢南洞ルポ — 外国人客の比率と漢江鎮〜梨泰院の空室率ニューシス · 2026年5月
- ゴールデンウィーク・労働節の訪韓客22万人と漢南洞フラッグシップの売上スポーツ京郷 · 2026年5月
- 漢南洞商圏のF&B・リテール構成比の変化とコム・デ・ギャルソン通りテナントニュース · 2025年12月
- 2026 ソウルのファッション・ビューティー商圏展望 — 聖水・島山・漢南の賃料上昇幅韓国繊維新聞 · 2025年12月
- 2026年上半期の外国人のソウルでのカード消費5兆ウォン — 自治区別・業種別の構成ファイナンシャルニュース · 2026年7月
- 2026年4月の外国人のソウルでのカード消費1兆1,532億ウォン — 業種別の増加率韓国経済新聞 · 2026年5月
- 梨泰院・漢南商圏の外食業売上の推移と6大商圏の空室率イーデイリー マーケットイン · 2025年5月
ソウルで予約できるお店
椅子は、飛行機に乗る前に押さえる
millio に載っているサロン・スタジオ・ツアーは料金表をそのまま日本語で公開している。空きを探し回る代わりに、都合のいい時間を最大3つ出せばいい。韓国の電話番号も、韓国語のDMも要らない。
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